我が家の見える景色から、strawのプロダクトは生まれました。

私たちの暮らす愛媛県西予市は、海抜0mから標高1400mまで、海・里・山の豊かな自然が多様な生態系を育んでいます。そこから生まれる食材は、どれも自然の恵みというに相応しいものです。

春は山へ出かけて筍掘りに山菜摘み、暖かくなれば貝を採りに海へ降ります。夏の畑にはたくさんの野菜が実ります。新米が出来る頃には木の子や栗が秋の訪れを告げる。そしてまた、冬を越す準備に入る。

遥かなる時を越えて紡がれてきた、日本ならではの風景がここにはあります。

私はこの景色とその営みの当事者であることが幸せであり、ゆたかさを実感しています。

しかし、加速する文化との交わりや数えきれない社会課題を前に、この価値が突如として失われてしまうのではないかという怖さを抱き始めました。

社会はもはや、直面する課題に対して有機的な解決を目指すエコシステムとしての機能を失っています。ひとりひとりが主体的表現を通して、意識的な行動を起こさなければ本当のゆたかさは手に入れられないのではないでしょうか。

私の仕事はお肉屋さんです。

生産者と消費者の間をつなぐ場にいるからこそ見えたのは、それぞれが求めているものの違いでした。正確には、価値観の違いと言うべきでしょうか。

あたりまえですが、人々が食に対して持っているバックグラウンドは千差万別です。しかし、そこを共有していかなければ新たな付加価値は生まれません。

主体的表現がぶつかりつつも、たくさんの人間の価値を乗せて紡がれていく食の営みを商売にしていきたい。そうして straw は生まれました。

私たちは、いちるの望みを持って、この風景にとけ込めるニュースタンダードな食のあり方を生産者と共に模索し、豊かな食文化を皆様の食卓にお届けします。